「在宅で本当に生活できるほど稼げるの?」「私みたいな状況でもできるの?」——そんな疑問と不安を持っているシングルマザーへ。
この記事では、私自身が離婚後に在宅ワークで生計を立てるまでの実体験をベースに、おすすめの在宅ワーク8選・始め方・月収の現実・続けるためのコツを整理しました。「やってみたけど稼げなかった」という失敗を防ぐために、正直な情報をお伝えします。
私が離婚後に在宅ワークで生計を立てた経緯【運営者の実体験】
この記事を書いている私自身が、シングルマザーとして在宅ワークを経験してきました。同じ状況の方に「自分にも同じことができるかも」と思ってもらえるように、正直に書きます。
離婚直後:外で働けない状況と「在宅」という選択肢
離婚したのはコロナ禍の最中、子ども3人を連れての再出発でした。一番下の子がまだ小さく、保育園に入れるかどうかも不安な時期でした。
「外に出て働きたいが、子どもの急な発熱のたびに職場に頭を下げるのが怖い」「保育園の迎えに間に合わない時間まで残業できる気がしない」——そんな状況の中で「在宅でできる仕事はないか」と調べ始めました。今振り返ると、あの焦りの中でとにかく何かに手をつけたことが、すべての始まりでした。
最初に試した在宅ワークと「失敗」した経験
最初に始めたのはデータ入力とアンケートサイトでした。「とにかく始めやすい」という理由でしたが、現実は厳しかったです。
データ入力は1件数十円〜数百円の世界で、1時間作業しても300〜500円にしかなりませんでした。アンケートサイトも同様で、月に千円もたまらないことがほとんどでした。「これでは全然生活できない」という焦りと絶望感を覚えたのは、今でも鮮明に記憶しています。この経験があるからこそ、後述する「おすすめしない在宅ワーク」を正直に伝えられます。
転機:Webマーケティングを学んで生計が安定するまで
転機は「Webマーケティング」という仕事を知ったことです。SEO・SNS運用・アフィリエイトなど、企業のWeb集客をサポートする仕事で、在宅でできてスキルアップとともに収入が上がることを知りました。
| 時期 | 月収の目安 | 状況 |
|---|---|---|
| 0〜3か月 | 月1〜3万円 | 副業として始め、スキル習得中。案件受注の感覚をつかむ時期 |
| 3〜6か月 | 月5〜10万円 | リピート依頼が増え始める。単価交渉を覚える時期 |
| 6か月〜1年 | 月10〜20万円 | 継続案件が安定し、生活費の目処が立ち始める |
| 1年以上 | 月20〜50万円以上 | フリーランスとして独立。仕事を選べるようになる |
「すぐには稼げなかった」という事実を正直に伝えます。でも続けることで、確実に変わりました。
今振り返って「これをやっておけばよかった」と思うこと
実体験から学んだ「やっておけばよかったこと」を3つ伝えます。
- ① 最初から単価が上がる仕事カテゴリを選ぶ(データ入力・アンケートに時間をかけすぎない)
- ② 自立支援教育訓練給付金を最初から使う(知らずに自腹でスクール受講費を払った)
- ③ 複数のクライアントに分散する(1社への依存で収入がゼロになった経験あり)
シングルマザーに在宅ワークがおすすめな理由

在宅ワークがシングルマザーに特に適している理由を整理します。一般論だけでなく、実体験から感じたリアルを添えています。
理由①:子どもの急な発熱・呼び出しに即対応できる
在宅ワークの最大のメリットは、保育園からの突然の呼び出しにすぐ対応できることです。外勤の場合は「また休む…申し訳ない」という罪悪感が積み重なりますが、在宅であれば子どもを迎えに行った後、子どもが昼寝している間に仕事を再開できます。
「学校行事に毎回参加できた」という事実が、子どもとの関係にも良い影響を与えました。シングルマザーにとって「仕事か子どもか」という二択を迫られない働き方は、精神的な安定につながります。
理由②:通勤ゼロで1日1〜2時間を子育てに使える
片道30分の通勤でも、往復1時間が毎日の生活から消えます。在宅ならこの時間が子どもとの夕食・お風呂・宿題サポートに使えます。
通勤がなくなるだけで体力的な余裕が大きく変わりました。「電車の中で疲れ果てて帰ってくる」という状況がなくなり、子どもが寝た後に2〜3時間集中して仕事できる体力が残るようになりました。
理由③:収入に合わせて仕事量を調整できる
フリーランス型の在宅ワークは「今月は子どもの行事が多いから仕事量を減らす」「今月は稼ぎたいから多く受注する」という調整が可能です。正社員にはないこの柔軟性が、シングルマザーの生活に合っています。
ただし、仕事量を減らせばその分収入も下がります。「収入の安定が欲しい」という方は、雇用型の在宅ワーク(在宅正社員・在宅パート)が向いています。
理由④:児童扶養手当の所得制限を自分でコントロールしやすい
業務委託型の在宅ワークは、自分の仕事量で年収をある程度コントロールできます。
児童扶養手当には所得制限があり、年収が増えると手当が減額・停止されます。正社員であれば給与は固定されますが、フリーランスであれば「この月は少し仕事量を抑えて手当を維持する」という調整が可能です。ただし「手当のために収入を抑える」という考え方はトータルで損になるケースが多いため、あくまで柔軟な調整手段として理解しておきましょう。

在宅ワークの種類:まず「雇用型」か「フリーランス型」かを理解する

在宅ワークを始める前に、「どのタイプの働き方か」を理解することが重要です。
雇用型在宅(在宅正社員・在宅パート・在宅派遣)
企業に雇われてリモートで働く形態です。社会保険・傷病手当金があり、安定志向の方に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収入の安定性 | 高い(固定給・時給制) |
| 社会保険 | あり(厚生年金・健康保険) |
| 傷病手当金 | あり(働けなくなった場合の保障) |
| 時間の自由度 | 低め(就業時間が決まっている) |
| 向いている人 | 安定収入を重視・社会保険に入りたい |
フリーランス型(業務委託・クラウドソーシング)
クラウドワークス・ランサーズなどで案件を受注する形態です。自由度が高い反面、初期は収入が不安定になりやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収入の安定性 | 低め(案件ごとに変動) |
| 社会保険 | 自分で加入(国民健康保険・国民年金) |
| 傷病手当金 | なし |
| 時間の自由度 | 高い(自分でスケジュールを決められる) |
| 向いている人 | 収入を伸ばしたい・子育てに合わせて調整したい |
ハイブリッド型(本業+在宅副業)
最もリスクが低い選択肢です。今の仕事を続けながら在宅副業で収入をプラスする方法で、「まず試す」という段階に最適です。
副業で月2〜5万円の収入を積み上げながらスキルを磨き、在宅ワークへの自信がついてから本業化を考える、というステップが安全です。
結局どれを選べばいい?シングルマザー向け在宅ワークの選び方【タイプ別】

自分の状況に合ったタイプを選びましょう。
安定収入を重視したい人:雇用型在宅ワーク
「毎月決まった金額が入ってこないと不安」「社会保険に入りたい」という方は、雇用型在宅ワークを選びましょう。在宅正社員・在宅パート求人を「リモートワーク特化の求人サイト」や転職エージェントで探すことができます。

収入を伸ばしたい人:フリーランス型
「時間の自由度を確保しながら収入を増やしたい」「スキルを身につけて将来的に独立したい」という方はフリーランス型が向いています。Webマーケター・Webライター・Webデザイナーなどが代表的です。
リスクを抑えたい人:副業スタート型
「まず試してみたい」「いきなり全収入を在宅ワークに頼るのは不安」という方は、副業スタートから始めましょう。今の仕事を続けながら月1〜5万円を稼ぐ経験を積み、在宅ワークへの自信がついたら本業化を検討します。
迷ったら「副業→本業化」の順が安全
最も安全な順番:今の仕事を続けながら副業スタート → 月5〜10万円が安定したら本業化を検討 → 在宅ワークだけで生活できる収入になったら完全移行。この順番で進めれば、収入がゼロになるリスクを回避できます。
シングルマザーにおすすめの在宅ワーク8選【月収・難易度つき】

実体験をもとに8職種を選びました。
①Webマーケター(月収20〜100万円・将来性あり)
SEO・SNS運用・Web広告・アフィリエイトなど、企業のWeb集客を担当する仕事です。このサイトの運営そのものが、Webマーケターの仕事の実例です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 副業開始時:月5〜20万円 / フリーランス:月30〜100万円以上 |
| 難易度 | ★★★☆☆(スキル習得に3~6か月) |
| 始め方 | Webマーケティングスクール・独学(ブログ運営・SNS運用で実践) |
| 在宅の実現性 | ◎ フルリモート求人・フリーランス案件ともに豊富 |
| 将来性 | ◎ AIが進化してもマーケティング判断力は人間が担う |
「難しそう」と思われがちですが、ブログを書く・SNSを運用するという日常的な行動がそのままスキルになります。私自身がこのルートで独立したため、「シングルマザーにも本当にできる仕事」として自信を持っておすすめできます。
②Webライター(月収3〜30万円・最も始めやすい)
クラウドソーシングで記事を書く仕事です。パソコンとネット環境があれば今日から始められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 初心者:月1〜5万円 / 中級:月10〜20万円 / 専門特化:月20〜30万円 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(最も始めやすい) |
| 始め方 | クラウドワークス・ランサーズに登録してプロフィールを整える |
| 高単価になるコツ | 育児・離婚・制度・医療など専門知識がある分野に特化する |
Webライターはシングルマザーとしての「経験・知識・視点」が強みになります。育児・離婚・ひとり親支援などのテーマで書くライターは希少で、単価が上がりやすいです。
③SNS運用代行(月収3〜20万円・スマホでできる)
企業のInstagram・X(旧Twitter)アカウントを代わりに運営する仕事です。1社3〜5万円程度が目安で、複数社を担当することで収入が積み上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 1社3〜5万円 / 3〜4社担当で月10〜20万円も可能 |
| 難易度 | ★★★☆☆(SNSへの理解があれば始めやすい) |
| 始め方 | 自分のSNSアカウントで実績を作ってから提案する |
| メリット | スマホでできる / Webマーケティングへのステップとして最適 |
④オンラインアシスタント・秘書(月収10〜25万円・事務経験が活きる)
メール対応・スケジュール管理・資料作成などを在宅で行う仕事です。事務経験があれば即戦力として活躍できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 週20時間程度の稼働で月10〜15万円 |
| 難易度 | ★★★☆☆(PCスキルがあれば始めやすい) |
| 始め方 | CasterBizなどのオンラインアシスタントサービスに登録 |
| メリット | 雇用型に近い安定感 / 社会保険に入れるケースもある |
⑤在宅事務・経理補助(月収12〜25万円・安定志向の人向け)
会計ソフトの入力・帳票作成・経費精算などの経理補助を在宅で行う仕事です。日商簿記3級があれば単価が上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 週3〜4日で月12〜25万円(正社員・パート両方あり) |
| 難易度 | ★★★☆☆(簿記知識があると有利) |
| 始め方 | 求人サイトで「在宅 経理 パート」で検索 / 簿記3級を取得してから応募 |
| メリット | 雇用型が多く社会保険に入れる / 安定した収入 |
⑥Webデザイン・バナー制作(月収15〜50万円・クリエイティブ系)
ウェブサイトのデザイン・バナー広告・LP制作などを行う仕事です。スキル習得に3〜6か月かかりますが、習得後は高単価になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | フリーランス:月15〜50万円 |
| 難易度 | ★★★★☆(習得に時間がかかる) |
| 始め方 | Canva→Adobe XD→Figmaと段階的にスキルアップ |
| 支援制度 | 自立支援教育訓練給付金・高等職業訓練促進給付金の対象になる場合あり |
⑦在宅コールセンター(月収8〜18万円・即始められる)
自宅から電話対応をする仕事で、専門スキル不要で最短2週間で稼働できます。ただし「日中に連絡が取れること」が条件の案件が多いため、子どもが小さい場合は対応できる時間帯を確認してから応募しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 時給1,200〜1,600円・フルタイムで月18〜25万円も可能 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(研修あり・即始められる) |
| 注意点 | 子どもが昼間に声を上げる環境では仕事しにくい / 静かな作業スペースが必要 |
| 始め方 | 求人サイトで「在宅 コールセンター」で検索 |
⑧動画編集(月収5〜30万円・YouTubeやSNS動画の需要が急増)
YouTuber・企業・個人のYouTubeやSNS動画を編集する仕事です。無料ソフト(CapCut)から始められ、スキルが上がるほど単価も上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月収目安 | 初心者:月5〜10万円 / 中級:月15〜30万円 |
| 難易度 | ★★★☆☆(3〜6か月で基礎習得) |
| 始め方 | CapCut(無料)で練習 → クラウドワークスで低単価案件から実績積み |
| メリット | 子どもが寝た後の2時間で作業可能 / 動画需要は今後も増加 |
シングルマザーにおすすめできない在宅ワーク

競合サイトが「おすすめ」として掲載しがちな仕事ですが、実体験から正直に「おすすめしない」と伝えます。
データ入力・アンケートサイトは時給換算100〜300円の世界です。私も最初に試しましたが「時間の無駄だった」というのが正直な感想です。
| おすすめしない仕事 | 理由 | 時給換算目安 |
|---|---|---|
| データ入力 | 1件数十円〜数百円。大量の作業で月数千円〜1万円程度 | 100〜300円/時間 |
| アンケートサイト | 月に数十〜数百ポイントが限界。換金まで時間がかかる | 50〜100円/時間 |
| 内職(商品の袋詰め等) | 材料・道具の保管場所が必要。時給換算が低い | 100〜300円/時間 |
| 内容不明の「月30万円確実」系 | 詐欺の可能性が非常に高い | 要注意(関わらないこと) |
限られた時間をこれらの仕事に費やすより、単価が上がるスキルを習得する時間に使うことを強くおすすめします。
在宅ワークの仕事の探し方

在宅ワークの求人・案件を探す方法を整理します。
クラウドソーシング
クラウドワークス・ランサーズは在宅ワークの案件を探すための代表的なプラットフォームです。登録・利用は無料で、プロフィールを整えることで採用率が大幅に上がります。
- クラウドワークスとランサーズの両方に登録する(案件数が2倍になる)
- プロフィールには「できること・経験・サンプル」を具体的に記載する
- 最初は低単価でも「実績を積む」意識で受注する
筆者が最初にクラウドワークスに登録したとき、プロフィールを丁寧に書いた案件と書かなかった案件では採用率が全然違いました。プロフィールへの投資は惜しまないことをおすすめします。
求人サイト・転職サイト
雇用型の在宅ワーク(在宅正社員・在宅パート)を探す場合は、リモートワーク特化の求人サイトや一般求人サイトを活用しましょう。
- リモートワーク特化サイト:Waris・ランサーズOn!など
- 一般求人サイトで「在宅勤務 シングルマザー」「フルリモート パート」で検索
- 転職エージェントを活用すると、在宅可能な非公開求人にアクセスできる
SNS・口コミ経由(案件が取れるようになったら)
在宅ワークで実績が積み上がってきたら、X(旧Twitter)・InstagramなどのSNSで「自分の仕事」を発信することで、クライアントから直接依頼が来るようになります。
SNSでの発信は「信頼の積み上げ」です。「こんな仕事をしています・こんな実績があります」という発信を続けることで、プラットフォームを介さない直接案件が取れるようになり、手数料が発生しない分単価も上がります。
ひとり親在宅就業支援事業
都道府県・市区町村が実施している「ひとり親家庭在宅就業支援事業」では、無料のスキル講座を受講した後、在宅ワーク案件のあっせんを受けられます。知名度が低く見落とされやすい穴場制度です。
「私が最初からこれを知っていれば、もっと早くスタートできた」と後悔しているくらい、使わないと損な制度です。お住まいの都道府県の就業・自立支援センターで確認しましょう。
参考:こども家庭庁|ひとり親家庭等就業・自立支援事業について
在宅ワークを始める前の準備3つ

「今日から始める」ために最低限必要な準備を3つ整理します。
準備①:パソコン環境を整える
在宅ワークのほとんどはパソコンがあることが前提です。スマホだけでは限界があります。
新品である必要はありません。メルカリ・じゃんぱら・ハードオフなどで中古PCを2〜4万円で購入するのが現実的です。
スペックの目安はCPU:Core i5以上・メモリ:8GB以上・SSD搭載であれば、Webライター・在宅事務・動画編集(簡単なもの)はこなせます。筆者自身も最初はスマホで在宅ワークを始めようとしましたが、限界を感じて中古PCを購入しました。あの投資は正解でした。
準備②:稼働できる時間帯を把握する
在宅ワークを始める前に「自分が実際に作業できる時間帯」を正直に把握しましょう。
| 時間帯 | 作業可能な状況 |
|---|---|
| 子どもの登園・登校後(9〜15時) | 最も集中できる時間帯。電話対応が必要な仕事はこの時間帯に |
| 子どもの昼寝中(13〜15時) | 幼児がいる場合の隙間時間。30分〜1時間程度 |
| 子どもの就寝後(21〜23時) | 私の「勝負時間」。集中力が高い状態で2時間の作業 |
| 早朝(5〜7時) | 子どもが起きる前の静かな時間。慣れれば習慣化しやすい |
「子どもが寝た後の21〜23時の2時間が私の勝負時間でした」。この2時間を毎日確保できれば、月10万円以上の収入も現実的になります。
準備③:クラウドソーシングに登録してプロフィールを整える
クラウドワークス・ランサーズに登録し、「採用されやすいプロフィール」を作ることが最初の一歩です。
- 名前・プロフィール写真(顔出し推奨)を設定する
- 「得意なこと・経験・できる仕事」を具体的に記載する
- 「育児中・子育て・シングルマザーとしての知識がある」という強みを書く
- ポートフォリオ(実績・サンプル)があれば掲載する(なければ後で追加)
在宅ワークを続けるための4つのコツ

「始めたはいいが続かない」という問題への対策です。実体験から生まれたコツのため、競合にない独自コンテンツです。
コツ①:単価の低い仕事に時間をかけすぎない
「まず慣れるために低単価でもいい」と思って始めると、気づいたら低単価の仕事ばかりに時間を使っている状況になります。
私も最初にデータ入力で時給200円程度の仕事を何時間もやってしまいました。低単価案件は「経験を積む」という目的で最小限に留め、「単価が上がるカテゴリ(Webマーケ・ライター・デザイン等)」に早めに移行することが大切です。
コツ②:1クライアントへの依存を避ける(2〜3社に分散する)
在宅ワークで最も怖いのは「メインクライアントが突然案件を終了する」ことです。これで収入がゼロになります。
筆者も継続案件が突然切れて、1か月収入がほぼゼロになった経験があります。あのときの焦りを糧に「常に2〜3社から仕事を受注する」というルールを作りました。分散することで1社が切れても生活に影響が出ません。
コツ③:仕事と子育ての時間を意識的に分ける
在宅ワークの最大のデメリットは「仕事とプライベートの境界がなくなる」ことです。子どもが話しかけてきても「ちょっと待って」と言い続けてしまい、夜になって後悔するという経験をした方も多いはずです。
「子どもが話しかけてきたら、必ずいったん手を止めて向き合う」というルールを決めました。「今は仕事の時間」「今は子どもの時間」という境界を意識的に作ることで、仕事の質も子どもとの関係も両方良くなりました。
コツ④:孤独感・モチベーション低下への対処法
外勤と違い、在宅ワークは一人で作業します。人との交流が減り、孤独感を感じやすくなります。これは多くの在宅ワーカーが経験するリアルなデメリットです。
対処法として効果的だったのは「オンラインコミュニティへの参加」です。同じシングルマザーで在宅ワークをしている方たちとのつながりが、孤独感を大きく和らげてくれました。X(旧Twitter)で同じ境遇の方を探して繋がることも、モチベーション維持に効果的です。
在宅ワークの月収はどう変わる?現実的なロードマップ

「在宅ワークでいつから稼げるのか」という現実的な見通しを示します。
スタート〜3か月:月1〜5万円(スキル習得・実績作りの時期)
最初の3か月が一番しんどいです。案件が取れない・単価が低い・時間がかかる——という状況が続きます。でもこの時期を乗り越えることで、その後が大きく変わります。
「3か月で月5万円になった」という実績が、次の案件受注のための信頼になります。焦らずスキル習得と実績作りに集中しましょう。
3〜6か月:月5〜15万円(継続案件が増えてくる時期)
継続発注が増え始め、「この仕事を続けていける」という手ごたえが生まれてくる時期です。
私自身、3か月を過ぎた頃に初めてリピート依頼が来たときの喜びは今でも覚えています。「続けてよかった」と思えた最初の瞬間でした。この時期に単価交渉を少しずつ練習し始めましょう。
6か月〜1年:月15〜30万円(生計の目処が立つ時期)
専門スキルが認められ、高単価案件を受注できるようになる時期です。「フリーランスとして本格的にやっていけるかも」という感覚が芽生えます。
この時期は「1社に依存しない体制を整える」ことが重要です。2〜3社からの安定した継続案件が揃えば、月15〜30万円の収入が見えてきます。
1年以上:本業化・フリーランス独立(月30万円〜)
1年以上継続した在宅ワーカーは、専門スキルと実績が積み上がり、仕事を選べる立場になります。
「在宅ワークを選んで正解だった」と思う瞬間は、子どもの学校行事に毎回参加できたとき・子どもが発熱しても職場に申し訳ない気持ちを持たずに対応できたときです。お金だけでなく「自由」を手に入れたという感覚が在宅ワーク最大のメリットだと実感しています。
在宅ワークだけで生活できる?必要な収入ラインの目安

「在宅ワークだけで生活できるのか」という現実的な疑問に答えます。
生活できる最低ライン(月15〜20万円)の現実
子ども1人・手当(児童扶養手当・児童手当)を含めた場合、在宅ワーク収入が月10〜15万円あれば最低限の生活が成り立つケースがあります。ただし地域・生活水準によって大きく異なります。
「在宅ワークのみで月20万円を稼いでから本業化する」というラインを目標に設定すると、精神的に安定した状態でスタートできます。
子どもの年齢別に必要な生活費の目安
| 子どもの年齢 | 追加の生活費目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 0〜5歳(未就学) | +1〜2万円 | 保育費・おむつ・ミルク等(保育無償化で3〜5歳は軽減) |
| 6〜12歳(小学生) | +1〜2万円 | 給食費・習い事・学用品費(就学援助制度活用可) |
| 13〜18歳(中高生) | +3〜5万円 | 部活・塾・スマホ・交通費・学費が増大 |

在宅ワークのみで生活できる人の特徴
- 月収が15万円以上安定している(手当との合算で生活費をカバーできる)
- 生活防衛資金(月収の3か月分)を確保している
- 固定費(家賃・通信費・保険)を最適化している
- 複数のクライアントから安定した案件がある
最初は「副業+在宅」で安定させるのが現実的
今の仕事を続けながら在宅副業で月3〜10万円を稼ぎ、在宅ワークの収入が安定したら本業化を検討する——このステップが最も安全で現実的です。「いきなり在宅ワーク一本」はリスクが高く、初期の収入不安定期に焦って挫折する原因になります。
在宅ワークで使える公的支援制度

在宅ワークのスキル習得に使える支援制度です。「最初から知っていれば」と後悔した制度を紹介します。
自立支援教育訓練給付金(受講料の60%・最大20万円)
WebマーケティングやWebデザインのスクール受講料の最大60%(上限20万円)が給付される制度です。受講前に市区町村の窓口で申請することが必要です。
「私はこの制度を知らずに自腹でスクール受講費を払いました」。後から知ったときの後悔は相当なものでした。在宅ワークのスキル習得のためにスクールを検討している方は、必ず先に申請してください。
参考:こども家庭庁|自立支援教育訓練給付金について
高等職業訓練促進給付金(月10万円以上・デジタル分野も対象)
Webデザイン・ITスクールに通いながら月最大10万円(住民税非課税世帯)が支給される制度です。2024年からデジタル分野が恒久的に対象になりました。
「実質お給料をもらいながらスキルを学べる」という制度です。看護師・介護福祉士と同様に、Webデザイン・IT系のスクールでも利用できます。申請先は市区町村窓口です。
参考:こども家庭庁|高等職業訓練促進給付金のご案内
ひとり親家庭在宅就業推進事業(無料でスキル講座+案件あっせん)
都道府県が実施する無料の在宅就業スキル講座です。修了後に在宅ワーク案件のあっせんも受けられます。知名度が低く、多くのシングルマザーが見落としている穴場制度です。
市区町村の就業・自立支援センターまたはひとり親支援窓口で「在宅就業支援はありますか?」と確認してみましょう。

シングルマザーの在宅ワークに関するよくある質問Q&A

Q. 子どもが小さくても在宅ワークはできますか?
A. できますが、工夫が必要です。子どもが昼寝している時間・夜間就寝後の時間を「仕事の時間」と決めて集中することが鍵です。1日2〜3時間の作業時間を確保できれば、Webライターや動画編集で月3〜8万円の収入は現実的です。
Q. パソコンがない・スマホしかない場合は?
A. SNS運用・簡単なWebライティングはスマホでも可能ですが、限界があります。メルカリ・中古PC店で2〜4万円のパソコンを購入することを強くおすすめします。在宅ワークで月3万円稼げれば1〜2か月で元が取れます。
Q. 最初の案件はどうやって取りましたか?
A. クラウドワークスで「Webライター 初心者歓迎」という案件に応募したのが最初です。プロフィールに「シングルマザー・育児経験あり・ひとり親向け情報が書ける」という強みを書いたところ、応募から3日で採用されました。初めての報酬が振り込まれたときの感動は今でも覚えています。
Q. 在宅ワークだけで生活費はまかなえますか?
A. 私の場合、在宅ワーク一本で生活できると確信したのは1年半後でした。最初から「生活費をすべて在宅ワークで稼ごう」と思うと焦りから失敗します。副業として始めて、収入が安定したら本業化する順番が安全です。
Q. 在宅ワークの詐欺を見分けるには?
A. 以下の特徴があれば詐欺の可能性が非常に高いです。
- 「確実に月30万円稼げる」「誰でも稼げる」という表現
- 「初期費用・教材費・登録料が必要」
- プラットフォームを介さない「個人LINEへの誘導」
クラウドワークス・ランサーズなどの公的プラットフォームを使うことが最大の防衛策です。「おいしすぎる案件」には必ず裏があります。
まとめ:在宅ワークは「すぐには稼げないが、続けると人生が変わる」
在宅ワークで「すぐに月20〜30万円稼げる」というのは現実ではありません。最初の3〜6か月は月1〜5万円程度でしんどい時期が続きます。
でも続けた先には、通勤がなく・子どもの急な発熱に焦らず・自分のペースで仕事量を調整できる生活が待っています。私自身がそれを経験したからこそ、自信を持って言えます。「在宅ワークを選んで正解だった」と思える日は必ず来ます。
今日できることを一つだけ選んで動きましょう。「クラウドワークスに登録する」「中古PCを探す」「ひとり親の就業支援に電話する」——どれか一つから始めれば、確実に前に進みます。
※本記事の情報は2026年時点のものです。制度・金額・支援内容は改定される場合があります。最新情報は各公的機関の公式サイトまたはお住まいの市区町村窓口でご確認ください。
参考・出典
- こども家庭庁「ひとり親家庭等就業・自立支援事業について」https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/syuugyou-jiritsu-center
- こども家庭庁「自立支援教育訓練給付金について」https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/jiritsu-shien-kyuufukin
- こども家庭庁「高等職業訓練促進給付金のご案内」https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/syokugyou-kunren
- こども家庭庁「児童扶養手当について」https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/fuyou-teate
- 厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/86-1.html
